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『新型インフルエンザ』って何・・・! ②

『新型インフルエンザ』って何・・・! ②

『新型インフルエンザ』って何・・・!   ②
        ~未知なる脅威 新型インフルエンザ~

パンデミック・フルー    新型インフルエンザ Xデー ハンドブック   岡田晴恵著より 抜粋
新型インフルエンザが人類を襲う
今、人類は史上最悪の強毒ウイルスの危機に直面しています。
東南アジア、現在特にインドネシアを中心に、今や世界中に感染拡大を続けている強毒型のH5N1型鳥インフルエンザウイルスに原因があります。
鳥インフルエンザウイルスというのは、鳥の間で感染拡大するのですが、遺伝子が非常に変異しやすく、その異変を繰り返しているうちに、鳥の間だけでなく、やがて人の間で流行するヒト型のインフルエンザウイルスに変身することがあるのです。それが、新型インフルエンザで、人類にとって非常に恐ろしい存在なのです。
毎年のように流行するインフルエンザに対しては、人は免疫を持っているので、体に進入してきたウイルスを退治する免疫機能が働いて、何とか対応できます。
しかし、新型インフルエンザは、人類が初めて遭遇するウイルスなので、誰も免疫を持っていません。そのため、新型インフルエンザウイルスが出現した場合、ウイルスにさらされた人はほとんどが感染してしまい、重症化しやすいのです。
さらに、インフルエンザウイルスというのは、咳やくしゃみなどによる飛沫感染(半径1メートル程度にいる人に感染)が主ですが、空気感染(飛び散ったウイルスが、長い間空気中を漂い吸い込んだ人にも感染)もするという強い伝播力を持っているので、世界中を巻き込む大流行(パンデミック)を引き起こしてしまうのです。
人がインフルエンザに感染すると、どうなるのか   
まず鼻やのどに入り粘膜で増殖、24時間以内に気管や気管支へと広がっていき、呼吸器粘膜の細胞内で増殖を始め、感染してから1日経った頃には、100万倍にも増殖したウイルスが細胞を破壊しながら更に増殖を繰り返すのです。感染した細胞の周辺でさまざまな炎症が起こることになります。これはウイルスに対する人体全体の抵抗で結果、高熱や筋肉痛、倦怠感などの症状が現れ、さらに咳や鼻づまりなど、一般のかぜと同じような呼吸器症状が出てきます。健康な成人であれば、インフルエンザに罹っても、通常安静にしていれば一週間以内で回復します。
全身感染~あらゆる臓器が破壊され出血する    
現在、世界中で感染の拡大を続けているH5N1型鳥インフルエンザウイルスは強毒型です。
弱毒型の鳥インフルエンザなら、感染は呼吸器や腸管にとどまるので、部分的な局所感染しか引き起こしませんが、強毒型の場合、ウイルスは血液にのって体中に運ばれ全身感染を引き起こし、さまざまな臓器が感染して、その細胞を破壊し出血させることがあります。   
確認されている症状としては、38℃以上の発熱、血便、鼻血、歯肉出血、血痰、呼吸困難、また脳炎や胎盤・胎児感染も認められています。    
さらに怖いのが、サイトカインストームと呼ばれる病態を引き起こすことです。
本来、インフルエンザにかかると、サイトカインと呼ばれる多くの体内物質が作り出され、この働きで、体が熱を出すことによりウイルスの増殖を抑えるなどして、早く治そうとする生体反応がおこるのです。しかし、H5N1型鳥インフルエンザウイルスに感染すると、身体が過剰反応を起こしてしまい、逆にこれらの体内物質が身体を痛めつけてしまいます。その結果、肝臓や腎臓、腸、肺などのあらゆる臓器がさらにダメージを受け(これを多臓器不全といいます)重症化してしまい、致死率が非常に高くなるのです。このサイトカインストームというのは、免疫機能がよく働いている健康で若い人のほうが引き起こしやすい現象だということです。  
H5N1型鳥インフルエンザウイルスの感染は、我々が知っているインフルエンザではありません。インフルエンザという名前から想像される病気のイメージを捨てて考えるべきです。人類がこれまで経験したことのない、全身感染を引き起こし重症化させる恐ろしい感染症なのです。  
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